1910年6月23日、ミシシッピー州ヴックスバーグの地で、奴隷の孫息子として生まれた。少年期にシカゴへ移住し、2000年12月19日、妻モナと40年近く住んだニューヨーク・クイーンズのセント・アルバンスの地にて逝去。死亡記事を掲載したニューヨークタイムスは“最も多く録音された音楽家の一人であり、アメリカン・ベースプレーヤーの最高峰”と回想した。

ミルト・ヒントンの人生の歴史が、このドキュメンタリーに凝縮されている。自らカメラで撮影したもの、被写体になったもの、青春期に経験した南部の酷い人種差別から、ジャズ界の長老として最も尊敬される立場になるまでの経緯。プロデューサーのデビット・ジー・バーガーとホリー・マクソンはヒントン氏が所有する6万枚を超えるイメージの中から259を厳選した。その中にはアミリ・バラカ、ナット・ヘントフ、グレゴリー・ハインズ、クインシー・ジョーンズ、ブランフォード・マルサリス、ジョージ・ウェインなどのインタビューも含まれている。

フィルムの中で、歴史の目撃者としてのミルト・ヒントンの自覚意識の高さを垣間見ることができる。彼の回想は少年期に見た人種差別のリンチシーンから始まる。


 

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